ヨーガを行う上で、最初に心がけるのは「非暴力」と訳されるアヒムサーです。これは、他を傷つける事を固く禁じています。自分のエゴによって人に不快な思いをさせたり、悲しませたりしてはなりません。
これは、肉体的にも精神的にも当てはまる事で、当然のことながら、私たちが日々の生活の中で忘れがちな「寛容さ」や「忍耐強さ」などを、強く意識するよう求められる事でもあります。人を殴ったり、危害を加えるだけでなく、精神的に追い詰めたり、報復したり、という事は、ヨーガを行うものにとっては、重犯罪に値します。
ただ、この教えを守ろうとするあまり、ムリにいい人になろうとして、ストレスを溜めてしまうことが多々あるので、いかに正しい事とそうでない事をはっきり区別し、周りと調和していけるかというのが難しいか、よくわかります。
例えば、ヨーガの世界では、肉や魚を食べる事は禁じられています。それは、すでに死んだものを口にするので、体内に不のエネルギーを取り込むことになるということと、もう一つが、このアヒムサーの考え方です。生き物を、自分の生を維持するために殺し、食すという事は、非常に暴力的だと考えられているのです。
仏教の世界でも「殺生」といって、精進料理でも肉は出てきませんから、ヨーガも仏教も発祥が「インド」と共通しているだけあって、この考え方は、仏陀の教えの基本となって、広く浸透していますね。私たちの何気ない日常に、いかに暴力的だと捉えられることが溢れているかを考えさせられる一項です。
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