エゴを消す

ヨーガの教えを実践する中でも、これほど線引きが難しい項目も珍しいでしょう。自分のエゴを消すということは、時に他に惑わされ、振り回されかねないからです。

ヨーガにおいてエゴを消すということは、何でもかんでも他人の言うとおりにするということではなく、他人を押しのけてまで何かを成し遂げようとする傲慢さや、己の頑なな態度によって、誰かを悲しませたり傷つけたりする行為をしないよう、行動と感情を律するという意味合いが強いのです。

もちろん、波風をたてないのは良い事なので、周りの意見に合わせてばかりいて、それがあなたの本心でなければ、あなたは自分も他人も欺いている事になります。エゴを消す事を意識しすぎるあまり、何も周りの言いなりになる必要はなく、双方が納得いく折衷点を見つけ、それを実践するようにすればいいのです。

バランスを保ち、自分以外の他と調和をとって生きること、その方法を模索するために、エゴを消す必要があるのです。特に生真面目にヨーガを実践しようとする初心者の方には、エゴを消す意味を履き違えて、むやみやたらといい人のフリを続けてストレスを溜めやすいので、注意したい教えでもあります。

勘違いしていけないのは、一旦は周りを受け入れるものの、どうしても正しくないと思われるものに対しては、NOと言っても良いのだという事を忘れてはなりません。

この様に、幸せを感じられない、バランスを欠いた精神的抑圧は、ヨーガの世界では不均衡とみなされ、好ましくない姿なのです。

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