体で行うヨーガと心で行うヨーガ

体で行うヨーガは「アーサナ」といって、ポーズの練習をするのが一般的と考えられますが、それだけでなく、誦読や善意に基づく活動などがあります。例えば、体の不自由な方に手を貸してあげたり、チャリティーに寄付するといった行為も、立派な体で行うヨーガの一つです。

ニューヨークでは、誰もが知る大会社の重役が、毎日出勤前にヨーガスタジオに立ち寄り、トイレを清掃してから仕事場に向かうそうです。この様に、善なる行いが、体で行うヨーガでもあるのです。

一方、心で行うヨーガとは、ヤマにあるような自分だけでなく、自分以外の他の存在に対して慈悲の心を持ち、誠意を持って接すること、バランスを保ち、周囲と共存するために努めることです。

このように書くと非常に難しく聞こえるかもしれませんが、先のニヤマでも述べましたとおり、心で行うヨーガも私たちが生きるうえで大切な事ばかりですし、それは私たちが幼少から慣れ親しんだ童話やおとぎ話など、よい心を育てるための知恵と全く同じものなのです。

言い換えれば、心で行うヨーガは、ヨーガが発祥した時から今まで、形を変えながらその方法を語り継がれているのです。長い歴史をたどり、今もなお、幼少のときにこの様なお話に触れさせるのか。それは、人間が根本的には、皆良心を持っているからだと思います。

だからこそ、いけないこと、奨励すべきことを親しみやすい形で、子供の頃から繰り返し聞かせて後世に伝えていこうという、これはいわば本能に近い感覚なのではないでしょうか。

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